腸が免疫力を高める
腸は休ませることで免疫力が向上する
腸は免疫の最前線
腸は外部と接触し栄養素だけを吸収する器官です。ここは免疫細胞が最も多く存在するところで免疫を作る最前線になります。腸の環境が免疫力を左右しているわけです。現代人の腸がどのようになっているのかちょっと覗いてみましょう。
現代人の腸は過酷な状況
現代人の多くは腸に過酷な労働を強いています。日本人にとって1日3食はカロリーオーバー。
3食を消化するためにはフルマラソンをに匹敵するエネルギーが使われます。過剰に摂取した栄養素は体内に脂肪として蓄積され重金属の貯蔵庫にもなります。
微量要素と腸内細菌
ビタミン類や亜鉛などの金属イオンを微量要素と言います。微量要素とは体の中にほんのわずかあれば良いのですが、多量に摂取したとしても体に吸収されず全て排泄されます。
人間は一部のビタミンを自分で生成することができませんが、足りないビタミンは腸内細菌からいただいています。サプリメントでビタミンを摂る人も多いのですが、腸内環境が整っていれば補充する必要はありません。
腸が健康に働くために
◆腸の汚れは「死」◆
腸の周辺には多くの神経が複雑に絡み合い腸は第2の脳といわれるくらいです。
消化管である腸は脳からの命令を待つことなく体のバランスを取り、脳の活動にも影響を与えます。
腸は免疫の最前線であり、腸内環境が幸福感にも影響を与えています。
◆機能しない腸は飢餓状態を作る◆
年を取って死ぬことを”老衰”といいます。老衰とは胃腸の働きが低下し消化吸収できず、必要な栄養を取入れることが出来なくなった状態です。病人が体力を落していくのも胃腸機能の低下により栄養を吸収できない栄養失調が原因です。消化機能が衰えた体では必要栄養素を取入れることはできません。消化器官が重症化した状態では必要な栄養が細胞に行き渡りません。
◆腸の飽和も飢餓状態を作る◆
腸は栄養の入り口であると同時に食べかすや体内毒素を便として排泄する下水道の役割も果たします。
夏、気温34度の台所。昨夜から放置された残飯。場合によってはツーンとした臭いが立ち込めているかも知れません。一刻も早く洗い流したいにも関わらず下水道が詰まって排水できない状態を想像してください。
便秘は排水管の詰まった台所と同じです。下水管は定期的に掃除をして詰まりを解消しなければいけません。便秘による腸の機能不良は必要な栄養素を吸収できない飢餓状態と言えます。
◆薬は腸内環境を乱す◆
腸の内側は無数の腸管細胞があり、腸管は粘膜細胞に守られ腸内細菌と共存関係を作り出します。
腸管細胞は栄養の入口であり、外部から侵入する細菌の体内侵入を防ぐ免疫の最前線でもあります。
薬は腸内細菌の一部を死滅させ、薬の利尿作用粘液バリヤーを崩す原因にもなります。
腸活で健康作り
①化学製品に溢れた食環境では“毒"を入れない事は不可能に近い。せめても薬の常用だけは避けたい。
②食べ物を消化する時には大量の水が使われるため食事前後には十分な水補給をする。
(酒・コーヒー・ジュースなどには脱水作用があるため水補給にはなりません)
③1日三食を消化するエネルギーはフルマラソンに匹敵します。三食習慣は日本人には過食で老化の原因となります。消化管を休ませるだけでも免疫力を高めることができます。
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