細胞と免疫力
1.細胞の土台は水
顕微鏡でずーっと拡大してみると、細胞は細胞膜に覆われて水に浮いている状態です。
つまり水の中に細胞は存在し、水がなければ存在できない。
細胞にとって水は最も重要な成分と言えます。
2.細胞はタンパク質工場
細胞は酸素と糖からタンパク質とエネルギーを作る(これを代謝という)。
代謝により細胞は常に生まれ変わりながら熱とエネルギーを作りだしています。
代謝の副産物として二酸化炭素と窒素(アンモニア)がゴミとして輩出され、
アンモニアは肝臓で無毒な尿酸に変化、二酸化炭素は肺に送られます。
尿酸は血液中では抗酸化物質として活性酸素を除去する役割を果たし、
腎臓の監視によって一定の濃度に保たれ不要な尿酸は尿と一緒に排出されます。
3.細胞に酸素と栄養素を届ける血液
血液は体重の1/13(成人で5リットル)、赤血球の寿命は120日と言われています。
血管の長さは毛細血管を含め10億キロメートル(地球を2周半)、心臓は1日に6~10トンもの血液を送り続けています。
細胞は水で覆われ、血液から酸素と栄養素を受け取り、
水の力(浸透圧)を利用して水分や栄養素をとり入れ、生成したエネルギーを使って恒常性(ホメオスタシス)を維持します。
五臓が細胞の状態を検知し血液の量、質、循環を管理しているが、その臓器自体も細胞です。
肝臓は「蔵血(ぞうけつ)」機能を持ち体全体の血液量を調整し、必要な場所に必要なだけの血液を送ります。
腎臓は血液の質を監視し、体内の水分量、電界質量、ホルモンの調整を行い、毒素の排泄をします。
血液循環を司るのは心臓
全長10億キロに及ぶ血管に1日10トンもの血液を休みなく送り続けていますが、心臓の圧力が届かないところでは筋肉の運動が血液を送る役目をします。
酸素の供給は肺、栄養の吸収は腸。
このように五臓が健康な血液を作り体の隅々に送ります。
4,免疫力とは一つの細胞が健康であること
一人の人間の中の細胞には全て同じDNAで成り立っており、一つの細胞には体の全ての情報が入っていると考えると体の中の病気の情報はどの細胞も持っていることになります。
つまり、一つの細胞が健康であるなら体全体が健康であると見ることができるわけです。
もちろん細胞は体全体でバランスをとっているのであり、そのバランスを崩さないことが免疫力ではないかと思っています。
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