消化を助ける食養生
先生は食事の指導もされているようですが、
食養生についてはどのようにお考えですか?
病気で食べれない人には指導は必要だが、ほとんどの人は食べ過ぎだね!
昔はカッケのような栄養失調が社会問題だったのが、今は栄養の取りすぎで排泄ができない人が多いように感じる。好きなものを好きなだけ食べていいんだけど・・・
病気になると食べる事ができない
体調を崩すと食欲は無くなり熱が出て寝込みます。
野生動物は体調を壊すと何も食べずに巣穴でじっとしています。
これはDNAに備わった自然な排毒機能であり正常な反応です。
三食を消化吸収するにはフルマラソンに匹敵するエネルギーが使われます。
病気になって食欲がなくなるのは
消化エネルギーを休止することで、毒を吐く事に集中させるため。
熱を上げて細胞の代謝を促し治癒・免疫・排毒にエネルギーを集中させる正常な反応です。
だから体調が悪い時は何も食べずにじっとしていろと本能が言うのです。
空腹感が生命力にスイッチオン
空腹感(飢餓感)は身体にとっては一種の危機状態です。
空腹感により体の生命維持システムは一斉に作動し、免疫力・排毒力にスイッチが入り新陳代謝が促進されます。
飢餓に備えた脂肪をエネルギーに変換し、細胞レベルでクリーンアップされ全身が蘇ります。
これはサーチュイン遺伝子と呼ばれアルツハイマーや糖尿病の臨床研究として進められています。
豊かな食生活が老化を促進する
食べたいものを食べたいだけ食べ、それでもまだ食べ続ける事ができる時代
自由経済の枠組みの中、
消費すること、お腹を満たす事が幸福であり、
豊かな生活とは美味しいものを腹一杯食べる事と誰もが憧れてきました。
結果、肥満や生活習慣病の蔓延を招き、
平均寿命は延びたものの病気を抱えながら長生きする時代となりました。
医療の世界では病人が多ければ多いほど経営は安定で、薬も大量に売れます。
しかも医療社会の売り上げは国家予算をも左右する力があります。
「フォイト栄養学」の大罪
近代栄養学の父フォイト博士はタンパク質が最も優れた栄養素だ!
と、タンパク質を摂れ、肉を食えと国民にこれまでの2.5倍の食肉を指導しました。
現代栄養学の基礎でもあるカロリー計算の提唱者でもあります。
しかし、このフォイト博士、
実は肉食産業との癒着があり
国民の肉食が倍増したことにより多大な利益を得ていました。
現代に残るカロリー計算に何の根拠もありません。
その結果、過食による現代病が蔓延する医療をつくり出しました。
その後、
菜食産業が肉食の過ちを指摘しながら菜食主義を宣伝して大金を稼ぎ、
現代はサプリメントです。
大衆心理を利用した大量販売の代表です。
腸は第2の脳(胃腸の健康が鍵)
お腹(腸)の周りには複雑に神経が張り巡らされ第2の脳として機能しています。
頭の脳より体の状態を理解し体調を管理します。
空腹感(飢餓感)とは頭の脳が手っ取り早く糖を取り入れるために発動するシグナルです。
必要以上の糖は体内に脂肪として蓄積され、現代社会においては飢餓の心配はありません。
過食と薬による内臓の二重苦
薬を取り入れた結果、
毒の分解のためにエネルギーが使われ食欲が落ち、
体力をつけるために3食きちんと食べることで消化と排毒にエネルギーを使い内臓はさらに疲弊しています。
老衰とは消化機能が衰え栄養失調状態になっていくことで細胞が死んでいく事を言います。
過食と薬による二重苦が内臓疲労を起こす細胞の老化現象が現代病の根底にあると推測します。
無理をしない食養生
はっきり言って、ほとんどの人が食べ過ぎです。
一昔前は食事情で栄養失調による病気がありましたが、
現代は食べ過ぎによる内臓苦が原因の栄養失調が目立ちます。
現代病を予防するために
空腹感を感じる時間を持つことで長寿遺伝子が発動する。
断食をする必要はないが、空腹感を感じる数時間を取るだけで長寿遺伝子が発動します。
食べる目的をはっきりさせましょう
満たされない感情は食欲として発動します。
なんのために食べるのかをはっきりさせて内臓に負担のかけない食べ方をする。
体を健康にするホルモン
最近の研究で明らかになっている体内ホルモンを紹介しておきます。
・筋肉ホルモン(マイオカイン)
筋肉を動かすことで筋肉や関節から分泌される若返りホルモン
・幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの大半は腸で作られる
朝日を浴びる、生活のリズムがある時に分泌されやすい
・人を愛し、人のために生きることで分泌されるオキトシン
愛する人を抱きしめるときに分泌されます。
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