免疫に介入する”ストレス”

免疫力,心理学

仙人

子供の病気、特にアトピーは
親の影響を受ける。
犬猫ペットが飼主の影響を受けるのも納得できる。

Hiro

ストレス社会と言われる現在、
では、ストレスを取り除けば健康になれると思いがちですが、
ストレスが体にどの様に影響を与え、その根本原因を知らなければ解決できません。

動物は本能的に病の治し方を知っています。病気になったらどうしたらいいのか既に知っています。
しかし、人間と密接に生きるペット達は人間以上に深刻です。これは人間社会のありまさを先がけペット達が示しているのではないかと思わされます。

リズムと免疫(リズムを刻むホルモン)

朝日を浴びる健康法

朝、目が覚めるとセロトニンの生成が始まり、
光を浴びる程にセロトニンが増産されます。
そのセロトニンは時間の経過とともにメラトニンに変化し、
誘眠ホルモンとして働きます。


セロトニンは気分を安定させ、ストレス耐性を上げる働きがあり、
メラトニンは覚醒と睡眠のバランスを整え、夜に向け自然な睡眠へ誘導する役目を持っています。

日中、光を浴びることでセロトニンの生成が活発になり、
夜、メラトニンの生成を助け心地良い睡眠を誘導します。
朝日を浴びることでセロトニンを分泌するスイッチが入り、
日中は精神を落ち着かせ夜はメラトニンが良い睡眠をとる手助けとなります。

太陽の動きに合わせセロトニンとメラトニンが生成され体温やホルモンなどが調整されます。
このリズムが1日のみならず季節を通しての自然な体調管理を行う基礎となっています。

代謝(細胞のお仕事)

細胞の仕事はエネルギーを作ることと、自分の分身を作ること。
これを代謝と言います。
細胞を常に新しく保ち、正常な活動をさせること。
これをホメオスタシスと呼びます。

集中力とストレス

平穏な時間、細胞は正常な代謝を繰り返しますがそんな訳にもいきません。

狩猟時代、
目や耳、五感全てを使って狩に集中します。
この時、集中力を高めるためのホルモン(ノルアドレナリン)が副腎で生成され、
心臓の鼓動を高め全身に血液を送り思考力を高めいつでも行動できる準備がされます。
適度な緊張は集中力を高める力を継続させます。

戦うか逃げるか?

突然ライオンが目の前に現れたらどうなるでしょう?
体は緊張し、思考は一旦停止するかも知れません。
「戦うか逃げるか」の二者択一。超緊張状態に。

この時、
副腎からストレスホルモン副腎皮質ホルモン)が分泌され、
戦うか逃げるかだけに必要な筋肉や心臓だけにエネルギーを届ける様に血流を制御します。
レ.思考は停止(今考えている場合ではない)、
レ.痛いとか痒いとか感じることも後回し、
レ.火事場の馬鹿力の様なエネルギーを作り出します。

免疫力は後回し、体全体としてはアンバランスだが生きるための仕組みです。

これが現代社会において、
目の前にライオンがいるわけでもないのに「戦うか逃げるか」の場面に遭遇していることが
病の原因になっているのです。

平常から緊急事態(介入するストレス)

生き物に与えられた生命維持装置は
体内時計を刻み一年、一ヶ月、一日の、細胞代謝を管理します。

ストレスは細胞の代謝活動を一時的に緊急状態に陥れ、緊急事態を回避しようとします。
介入する2種類のストレス
1.過剰なストレス:戦うか逃げるかの行動を引き起こす感情が出発点
2.停滞するストレス:終わらない心配事や仕事など継続的なストレス

ストレス状態で分泌されるホルモンは
目の前の障害を取り除くために必要な細胞にのみ集中的に血液を流すために
長時間のストレス状態は血流障害の原因となります。
レ.血流障害よる代謝の低下、
レ.筋肉の硬直化、
レ.臓器の活動不全が免疫力を低下させます。

対人関係が問題(病気の根本原因)

アドラー心理学「全ての問題は対人関係にある」

幼い子供は大人の保護下に置かれなければ生きて行けないけないことは本能的に知っています。
それ故、言われた事に100%従います。

幼い状態がずっと続いてくれれば大人は楽でしょうが、
いつまでも幼いままではお互いに困るわけです。

レ.偉い人の命令は聞くべき
レ.親の言うことは従うべき
レ.決められた規則は守るべき
レ.TVが言っているから正しい

正常な大人なら
自分で判断し、自分で行動を起こす。
が普通であるが、
今は、自分で判断して行動することができない(思考停止)人間が多く、
失敗を恐れるあまり判断は上に仰ぎ、自己責任を回避する。
自分で判断せず、責任は取れないがそれでも人を思い通りに動かしたい
これを「大人こども」と呼びます。

メディアの悪影響

テレビの報道やCMは
目の前にライオンがいるかの様な錯覚を植え付け、
病気や生活の不安を掻き立てることで健康食品の購入を誘ったり、

自由競争の世界では購買意欲を促す心理研究が尽くされ、
最先端のマーケティング手法が消費者を洗脳し続けています。

商品を思い通りに売るための洗練された手法は、
自分で判断することのできない「大人こども」を大量生産し、
国民をメディアの依存状態に陥れます。

ストレスが免疫力を殺す

家庭においては親が子供を子供が親を思い通りに動かしたい、説得したい。
メディアに育てられた「大人こども」が
なぜ人がメディアに動かされるのかを理解しないまま、
お互いに相手を思い通りに動かしたい
と、感情面での見えない葛藤がストレスの根本原因となります。
この原因を取り除かない限りはストレスは減らないし病気も蔓延し続けます。

相手に感謝されながら説得する技術が必要

  • ストレスがある時の感情 『不安・人(自分も含め)を責める・孤独
  • 自分自身をコントロールする感情 『責任を引き受ける

相手を説得しようとすればストレスホルモンを誘発し、
相手も自分も苦しくなり、
苦しみから逃れようとすれば無関心の「ぼっち」に行き着きます。

毎日触れる情報の中には私たちが考えもしない心理手法によって
知らない間に影響を受け、
たとえば消費に関する判断をコントロールされていることは考えることすらしません

知らない間に、誰かのコントロール下に置かれてしまう。
科学的な洗脳によって私たちは自分や相手の心の痛みを知ることができないようになっています。
ビジネスも、家庭の中でもお互いが相手の気持ちに寄り添えるためには知識と技術が必要です。

今回は私が参考にしているビジネス講座の基礎編を紹介します。
「相手に自分の思いを上手に伝える」人間関係における摩擦を解消する技術。
ビジネスの成功法則は人間関係の成功法則であり、幸せな家庭環境を作る基礎にもなります。

互いの思いを上手に伝えることでストレスを解除する基礎的な講座になります。
親子関係、職場での対人関係の仕組みから改善方法迄実践を含めわかりやすく学べる教材。

関係性を変える事でのビジネスの改善が日々の対人関係改善に直結する理由とスキルを学んでください。

推薦図書