免疫力を高める呼吸法

免疫力

深呼吸は体に悪い?

太り過ぎの人とトップアスリートが重たいスーツケースを運ぶところを想像してください。
息を切らせ、沢山呼吸しているのはどちらでしょうか?

以外に思うかもしれませんが、運動を妨げている一番の要因は慢性的な呼吸過多
空気を思いっきり吸い込んでめまいを感じるのは脳内の酸素濃度が下がった結果です。
不思議に思うかもしれないが肺の中の酸素量が多過ぎると末端細胞での酸素交換機能が制限されることが分かっています。(ボーア効果と言います)
慢性的な呼吸過多は免疫力の低下、体力低下の原因となり、不安障害、喘息、倦怠、不眠、心臓病や肥満の原因となります。

自律神経に働き免疫力を高める呼吸法

※疲れやすいのは悪い呼吸の習慣が原因
ヨガ、太極拳、気功は古来からの呼吸法です。ヨガの達人ともなると息をしているのか分からないような呼吸をします。スポーツの世界でも高い技術を求めるスポーツには呼吸の指導が大切にされます。体力の究極の差は肺の力に出るそうです。

胸式呼吸と腹式呼吸
胸式呼吸はストレス社会に生きる現代人に多く、交感神経を興奮させ、筋肉は緊張し血管は収縮、心臓の鼓動は高まります。この状態が続くと免疫力・集中力が低下します。

健康でストレスの少ない人は静かで規則正しい腹式呼吸です。
腹式呼吸は肺の奥深くまで空気を取り込み、副交感神経優位なリラックス状態です。

★鼻呼吸に意識を向ける
鼻呼吸は吸い込む空気を温め、ほこりや細菌などを除去し綺麗な空気を肺に送り込みます。
横隔膜を使う腹式呼吸になりやすくリラックス効果があり免疫力を高めます。
口呼吸を続けると気道が細く弱くなり、口から水分を発散し水不足にも陥ります。
睡眠中の口呼吸は疲れが取れず寝起きも良くありません。
口呼吸は胸式呼吸になりやすく脳を緊張状態にし疲れやすく免疫力が低下しやすい。

副交感神経を刺激する長い呼吸

深呼吸はしない、ため息は飲み込む!
①鼻呼吸を意識する。
②ゆっくり長く吐くことをで副交感神経が優位になる。
③仕事中、勉強中は意識して呼吸することでリラックスする時間が持てます。
④眠るときには口にテープをして鼻呼吸になるよう補助するのも効果的です。

参考図書:
ただ空気を一杯吸えは良いという訳ではない。いかに効率よく酸素が末端の細胞に送ることが出来るかが健康を左右する。酸素を届ける能力BOLTスコアをいかに上げるかを解説しています。