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感じて受け取る腸脳(受け取りの技術)

心理学

Hiro

腹に据えかねる、腹の虫が治らない、腹に落ちる、腹を割る、腹をくくる
何やら感情にまつわるものがお腹のまわりにあるようです。
お腹の健康が精神の健康の基礎となります。

脳の記憶の出し入れ(頭の脳)

記憶は脳の中のシナプスの繋がりによって収納され、
その記憶は経験を積み重ねることでその人独特の記憶の再生が行われます。
私たちが個性と認識しているものは
経験によって築き上げられたシナプスの記憶の再生経路が違うことで
同じものを見ても感じ方や考え方が違うことで理解できます。

あの人は頑固だな!
と感じるのは
記憶を出し入れするシナプス経路が固定されて、
いつも決まった思い、考え、感情が繰り返され、シナプス経路が強化されます。

シナプス経路が固定されていない子供ほど考えは柔軟で、新しいことに対する吸収が速く、
歳をとるほどにシナプス経路が固定化し、融通の効かない頑固者になりやすい
と言うわけです。

当然あなたと私のシナプス経路は違うため
同じ現象を見たとしても、記憶の再生・感情の再生経路が違うため感じ方も考え方も違います。
私は私の世界でしか解釈できず、あなたはあなたの世界でし解釈ができません


経験を通して繋がれたシナプス経路は
新しい経験や、人との触れ合いで、
これまで作り上げたシナプス経路では解釈できない場面に差し掛かる時
築き上げてきたシナプスの再生経路の外に出る必要に迫られます。

普段、
私たちは自分の考えを変えさせられようとする外圧に触れると
築き上げた記憶のデーターベースに情報が無いことで不安(ストレス)を受けます。

頭でっかちな現代人

学校教育では
決められたことを守り、
決められたことを上手に応用することが賢い生き方だと教えられてきました。

本来なら経験に紐づいて記憶が積み重ねられるものが、
知識が先行することで
経験のない(体感覚のない)記憶の繋がり(シナプス経路)が出来上がり

知識によって築かれた記憶の回路は、実体験のないまま
あたかも自分で経験してきたかのように記憶されます。

自分自身での体感覚がないため
仕入れた知識だけがあたかも正解だと思い込んでしまい、
相手の考えや感情を感じ取れないままに
自分の知識が唯一の正解であると互いに牽制し合います。


資金力に優る大企業は流行りの知識を消費者に植え込み、
権威を表す医療世界は理論をかざし、

事実のようであるが体感覚のない、
理論ばかりが先行した情報で刺激することで、
消費者は購買意欲を掻き立てられていくのです。

感じ切ることが苦手な現代人(思考に逃げる人々)

私たちは記憶の出し入れのシナプス経路に従って出来事を感じ考えています。
いわば、
過去の記憶をたどりながら記憶を再生して生きているに過ぎません。

考え方、感じ方の違う相手に出会う
相手の言っていることを理解する記憶の痕跡がないためにストレスを受けるようになります。

お互いのの記憶再生回路の違いはお互いにとって居心地の悪い関係となり
その居心地の悪さに留まることを嫌い
感情を感じ切ることなしに手っ取り早い知識に逃げます。


感情が揺れるのを避けできるだけ安定した想定内の知識に頼って生きるようとするのです。

感じて受け取る能力(ひらめきの極意)

知識(頭の脳)を優先させることで差し障りの無い関係を築く事はできます。

「こいつなんか気に食わねーな」
お互い思いやっていながらも感じる違和感

これ、
記憶の再生回路が少し違うと言う事なんです。

お互いに見えている世界が微妙に違うことによる違和感

人と人が出会うことによって生じた違和感は、
お互いの感情をすり合わせることによって
新しい解釈、新しい記憶経路を作ろうと脳内回路がフル稼働します。

悩んだ挙句突然
「あっ!そう言うことだったのか」
と、瞬間に感じることがあります。

記憶の経路にない感情に留まることで
脳の深い部分では自分の本当の欲求まで遡って相手の本当に言いたいことを探り、
自分の欲求を実現させるための記憶の新しい繋がりを作る能力が私たちには備わっているのです。

ほとんどの人は
この居心地の悪い感情のなかに留まりきれず
自分の感情を隠して理論や知識(思考)に逃げてしまいます。

感情は腸脳で感じ取る

腑に落ちる、腹立たしい、腹に据える
感情はお腹周りに関係しているようです。

実際、腸の周りには複雑な神経経路が張り巡らされ
猫一匹分の脳神経に匹敵する神経が収まっているとも言われます。
腸が第2の脳と言われたり
気功でいう丹田もここを指すのも理解できます。

頭の脳は未来を予想し空想に耽っていますが、
お腹の脳は体の状態、感覚だけを正確に把握します。

気功的観点から見れば、現代人は「気」が上部(頭)に停滞し
お腹(丹田)から逃げてしまっているため重心が高いと言われます。

感情を感じ取る技術(感じ取るための体のケアー)

頭の脳は空想を得意とします。
目の前の相手を見ながらも自分の都合の良いように人の感情を空想して、あたかも事実のように都合の良い相手を作り上げます。お腹の脳は事実だけを感じて嘘をつく事ができません。深い世界で感じるからこそ「腑に落ちる」のです。

お腹は食べ物を消化するだけの器官ではありません。
お腹を大切に管理する事は感情を正しく感じるためのケアーです。

腸の健康状態を保つことは感情を正しく感じ取るための体のケアー