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第二の呼吸法

心理学

呼吸は体に中心を作る

三つの心

情報が溢れる中、何が正しく何を取り入れていいのかわからない時代になっています。それぞれが正しいことを言っているのは間違い無いと思いますが、その方法が自分に合っているかどうかは別のお話です。

情報は頭で判断するものですが、その判断材料に体の反応をプラスしてください。
体質改善に取り組む際には「毎日の体調管理を日記につけるよう」お伝えしていますが
その記録を続けることが難しいようにも見受けられます。

本来、脳は五感から受ける刺激を通して新しい記憶を作ります。
体調を崩す多くの場合、五感の刺激を無視しています
巷に溢れる情報に頼り切って自分自身の体の特性を理解しようとせず
頭と体がかけ離れたところで体質改善に取り組んでいるように見えます。

それは心という存在をあいまいに認識しているために起きる混乱です。
ここでは「三つの心」を理解して正しく情報を理解する呼吸法を紹介します。

三つの心

一 身体マインド
体内に宿る心です。
腹部の消化器官周りには複雑な神経系が存在し、大脳とは違う意思を持っています。
気功でいう丹田はこの辺りにあり、第二の脳と言われ深い感を受け取る機能があります。

二 認知マインド
頭の中にある論理的で分析的な心です。

三 場マインド
関係性の中に存在する心で、場の雰囲気のように何もない空間にも意識があります。

三つの心を連携させる呼吸法(実践編

三つの心を連携させると体の深い部分にある気づきを手に入れることができます。実際に簡単なエキササイズを通して心を連携させてみましょう。

自分の中心に触れ、自分と繋がる呼吸

心を落ち着かせ深い呼吸の練習をします

  1. 楽な姿勢で座り、体を落ち着かせ心を沈めます
    2. 両足を床につけ、大地にしっかり繋がります
    3. 意識を体の中に向け、気づきが下に降りていくことを感じます
    4. 体が落ち着き心が静まったら呼吸を意識します
    5. 呼吸は背骨を通って上下させる
    6. 自分の中心はどこにあるのだろう
自分に繋がる呼吸


自立神経は脳から脊髄を経由して体全体に巡ります。
呼吸は脊髄のある背骨を上下させます。

頭は天井から吊るされ、足は地面につながり、
呼吸は背骨を通って上下させ
呼吸するたびにひたすら体をリラックスさせます。

スーハー、スーハー

胸を少し張りますが、
胸を出すのではなく背中で胸を押し出す意識

背骨を上下するように呼吸します 

 少し時間をかけ、呼吸を上下させます・・・
 背骨の・・・内側で・・・リラックスして・・・
 背骨の中のエネルギーに満ちた繊細な感覚をさぐります

 
スーハー、スーハー、スーハー

体が暖かく感じたりお腹が暖かく感じるかもしれません

私の中心はどこにあるのだろうか?
全ては中心を通して感じ、中心から語り、聴く。
中心を下へ下へ降ろします

頭で考えるようになると意識が上に移動し、中心を失います。

中心は下におろし

スーハー、スーハー

あらゆる考えを手放し、あらゆる信念を手放し・・・ただリラックス

どんな困難に出会っても安定した呼吸状態を保ち
身体のセンサーを敏感に感じとる。

中心を感じ、語り、思考する。
その場所にいつでも触れることができる状態がセンタリングです。

センタリングした状態で苦手な場に入る

問題を手放しセンタリングせよ!

イメージしてください、
中心にしっかり繋がった状態で難しい場・苦手な場(人間関係)の中に入ってみましょう。
相手がいれば相手の中心とつながり、難しい場に入りただじっと存在する。

何にも執着しない、判断しないでただそこに居る
不安や恐怖心が起きてもそこから逃げない

スーハー、スーハー

もしかしたら怖いと思っていたその場には自分が学ばなければならない深い意図を感じるかもしれません。
深い場所でイメージを感じる

体が何かのエネルギーに触れるかもしれません、
痛みを感じその場から逃げ出したい気持ちになるかもしれません。

判断はしないでより深くにあるエネルギーを感じとります。

全てを受け入れ感じ切る
自分も知らない何か深いエネルギーに触れる事があるかもしれません。

スーハー、スーハー

自分の中心を場に開放し、相手と繋がり、
場に存在し続ければ、体の中にエネルギーが湧いてきます。
相手の中心と繋がり感じとる。


・・・センタリングいかがでしたか?


次に、
センタリングした状態で新しい情報に触れてみましょう。
今までとは違った気づきがあるかも知れません。

センタリングした状態で・・・

​​ストレスの正体

何かに集中する時、ドーパミンとノルアドレナリンが分泌されます。
ドーパミンは行動を起こすエネルギーですが分泌は長続きしません。
ノルアドレナリンは交感神経を刺激して血液を脳に集め、目の前に集中させるホルモン。

集中して物事に取り組んでいる時は
やる気ホルモンのドーパミンと集中力を高めるノルアドレナリンがバランス良く分泌されています。

ドーパミンは良い結果を感じるとΒエンドルフィンという快楽ホルモンを誘導し、
ノルアドレナリンはストレスホルモン(コルチゾール)を誘発しやすい。

過剰なストレスと慢性的なストレス

コルチゾールは副腎から分泌されるストレスホルモン(医薬名:ステロイド)
血圧を上げ、血糖を上げ「闘うか逃げるか」状態で緊急事態に備えます。必要なところ以外に血液を送らないように準備をします。

過剰なストレスは五感や感情の受け取りを拒否して何も感じなかった事にしてしまいます(身体マインドをシャットダウン)。「考えている場合ではない、とにかく逃げるか戦うかの準備をしろ」と思考停止状態に陥り、頭が真っ白の状態です。

一方、原因のわからないモヤモヤ、曖昧さは無意識の思い込みループを生み出し慢性的なストス状態を作ります。

慢性的なストレス状態は
コルチゾールの停滞をまねき脳細胞を萎縮させ、最悪病気になります。

センサーの感度を高めるために記録する

テレビやインターネットにより情報過多になった現代社会において、何が正しく何を取り入れたらいいのかわからないモヤモヤ状態です。その全ての原因は現状を見ないで手っ取り早いの情報によって判断を下そうとする脳のエネルギー不足からくるものです。

五感は脳に現実を伝え解決のストーリーが脳の中に湧き上がる時にエネルギーに満ちるようになります。
経験した事のない現実に直面すると分からないことに対して居心地が悪い脳は、フル回転で過去の記憶をたどり解釈のできるストーリーを探します。

身体に感じた変化を記録する

脳は空白を嫌います。思っている事・感じている事をそのままにしておくと空いた空白を埋める為過去の記憶を使って連想ゲームを始めるのです。目の前に起きた事を理解したいのに過去の記憶の中に埋め込もうとするのです。これを妄想にふけると言います。

妄想の中に入り込まないために気持ちや体の変化を常に記録する
人は大きな変化は簡単に気づきますが、毎日の小さな変化は感じることができません。
体質改善は小さな変化の積み重ねです。常に記録に残すことであなたにしかわからない改善法が見つかるのです。

病気は人間関係のストレスが起点となります。
関係性の中でセンタリングすることによって根本的な解決に向かうようになります。